2024年8月23日現在、豪ドル対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• まちまちな米経済指標 

米S&Pグローバルが発表した8月の米国購買担当者景気指数（PMI、速報値）は製造業が予想を下回る48.0となり、8ヵ月ぶりの低水準を記録した。サービス業PMIは55.2で予想の54を上回った。米8月11〜17日の週間の新規失業保険申請件数は23万2000件で予想を若干上回り、前回値22万7000件を22万8000件に上方修正された。米7月住宅販売件数は5ヵ月ぶりに増加した。 

• FRB理事の発言 

FRB理事のハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は、今後のデータにサプライズがない限り利下げ開始の必要があるとし、緩和サイクルの終了によって政策金利は3％程度に維持される可能性があり、米失業率は5％をわずかに下回る水準まで上昇する可能性があると述べた。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（豪ドル/米ドル日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

買われすぎゾーンにあるストキャスティクスは弱気のシグナルを発しており、これまでの強い上昇トレンドの相場が抑制され、短期的に調整が進み、下降する可能性があることを示唆している。しかし、為替レートはまだ重要な価格水準を下回っていないため、ストキャスティクスはまだダイバージェンスパターン出現の可能性を持っている。 

• フェア・バリュー・ギャップ 

昨日下落した豪ドル対米ドル相場は、昨日までの深刻な買われすぎを踏まえて、目先的には弱気相場が続き、フェア・バリュー・ギャップの下限に注目したい。但し、FVGの指値買い注文がより多く存在する場合、為替レートは阻まれて調整に入る可能性があり、もしくは反発上昇に転じる可能性もあるので警戒が必要である。 

1時間足チャート 

（豪ドル/米ドル1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは売られすぎゾーンで強気のシグナルを発しており、アジア取引セクションで為替レートが反発上昇になることを示唆している。日足チャートが弱気のシグナルを発していることから、ストキャスティクスが50の中央値を上抜けた後の弱気シグナルに注目したい。 

• レジスタンス価格水準 

現在、為替レートは反発上昇局面にあり、上にある赤い33日線と黒い65日線の短期移動平均線グループも弱気のシグナルを出そうとしている。為替レートは一旦移動平均線グループに到着した場合、弱気の構造になっている可能性がある。しかし、レジスタンスが効かない場合、為替レートは複雑な調整局面に入る可能性がある。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（豪ドル/米ドル30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は0.6730。 

• 0.6730を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は0.6745、次の目標値は0.6760。 

• 0.6730を下回ると下降トレンド、最初の目標値は0.6685、次の目標値は0.6670。 

免責事項 

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