2024年8月27日現在、豪ドル対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• オーストラリアのインフレ率 

オーストラリアは28日に7月の消費者物価指数（CPI）を発表する。日本と同様、オーストラリアの物価水準は頑強で、CPIの前年比が低下したのは3.8％に後退した6月だけである。28日に発表されるデータに弱い兆候が見られなければ、豪州準備銀行（RBA）はタカ派的な姿勢を維持し、年内の利上げの可能性は高まるだろう。 

• FRB理事の発言 

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、9月に0.25ポイントの利下げを示唆し、米国の企業が現在、採用を抑制すると同時に解雇も抑制しているというアプローチを継続する可能性は低いと述べた。米サンフランシスコ連銀デイリー総裁は、0.25ポイントまたは0.50ポイントの9月の利下げを判断するのは時期尚早であり、インフレ調整後の中立金利は1％まで上昇する可能性があると述べた。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（豪ドル/米ドル日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

買われすぎゾーンにあるストキャスティクスは弱気のシグナルを発しており、これまでの強い上昇トレンドの相場が抵抗され、短期的に下降に転じる可能性があると示唆している。しかし、為替レートはまだ重要な価格水準を下回っていないため、ストキャスティクスはまだダイバージェンスパターン出現する可能性を持っていることは注目に値する。 

• 鍵となるレジスタンス 

先週金曜日の豪ドル対米ドル相場は急速に上昇し、前回の高値に到達したことから、その後、下落調整が入るとの見方が優勢となっている。調整が反転になるかどうかは、重要な強気と弱気の分水嶺の0.67600に後戻してから、為替レートが引き続き上昇または下降に継続することを注視する必要がある。 

1時間足チャート 

（豪ドル/米ドル1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは売られすぎゾーンには入っていないが、強気のシグナルが点灯しようとしており、為替レートがアジア取引セッションで上昇に転じることを示唆している。日足がすでに弱気シグナルを発していることから、ストキャスティクスが50の中央値を上抜けた後の弱気のシグナルに注目したい。 

• レジスタンス価格水準 

為替レートが現在調整中であるとの予想に基づき、下にある赤い33日線と黒い65日線の短期移動平均線グループのサポートの強さが特に重要である。投資家は、為替レートが移動平均線にタッチした際の強気な値動きの有無に注意する必要がある。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（豪ドル/米ドル30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は0.6795。 

• 0.6795を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は0.6810、次の目標値は0.6825。 

• 0.6795を下回ると下降トレンド、最初の目標値は0.6760、次の目標値は0.6745。 

免責事項 

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