2024年3月12日現在、ユーロ対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 米国のCPI統計に疑問符 

本日、米国は2月末の消費者物価指数（CPI）を発表し、これは、米連邦準備制度理事会(FRB)が3月の政策金利決定を発表する前の最終的なインフレ統計であった。これまでのところ、総合CPIは3％にとどまっているが、コアCPIは4％近い。今週のCPI統計で予想外の上昇が見られた場合、6月の利下げ観測には疑問符が付くと予想される。 

• ユーロ、さらなる圧力を受ける 

この前、欧州中央銀行(ECB)がFRBより遅れて金融緩和政策を実施すると市場は予想していた。ただし、最近のECB理事会のハト派的な発言と弱い経済統計の発表を受けて、市場はECBとFRBがともに6月に利下げを実施する可能性があると予想しており、ユーロ安の圧力が高まり始めている。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（ユーロ/米ドル日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

昨日、指標は過熱圏で下降のシグナルが点灯し、短期内弱気相場が優位であることを示唆している。しかし、売りでエントリーの機会は、為替レートが昨日の安値をさらに割り込むのを待つ必要がある。 

• 移動平均線のサポート 

赤の7日短期移動平均線は依然として相場の上昇をサポートし続けており、為替レートが移動平均線のサポートを下回る前に、簡単にユーロが下降トレンドに入ることを判断できない。 

1時間足チャート 

（ユーロ/米ドル1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• 移動平均線のサポート 

赤の7日移動平均線はまだ黒の65日移動平均線の上に位置しており、現時点での弱気トレンドがまだ明確ではないことを示唆している。これまで、為替レートが黒い移動平均線のサポートにより上昇してきたため、本日は移動平均線付近での動きに注目しよう。 

• ダブルトップ構造 

今週、ユーロはヘッドアンドショルダーズトップのようなダブルトップ構造を形成しており、ストキャスティクス指標も上方でダイバージェンス構造となっている。そのため、本日為替レートがネックラインのサポートを下抜けた場合、ユーロは明確な下落トレンドに入る可能性がある。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（ユーロ/米ドル30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1.0945。 

• 1.0945を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は1.0960、次の目標値は1.0980。 

• 1.0945を下回ると下降トレンド、最初の目標値は1.0915、次の目標値は1.0900。 

免責事項 

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