2024年7月31日現在、ユーロ対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 7月の米FOMC、現状維持見通し 

日本時間8月1日に、米FOMCは最新の7月政策金利の決定を発表する。市場は、7月にFOMCが政策金利を引き下げる可能性は低いと予想し、今回の会合の結果に関心はないが、より多くのFRBの声明の変更に注意を払っている。声明文のなかに今後の利下げ路線の手がかりがあれば、ドルは依然として売り圧力にさらされている。 

• 経済指標はかぎとなる 

今週の後半、米国では最新の経済指標が相次いで発表される。ADP雇用統計、新規失業保険申請件数、そして金曜日の非農業部門雇用者数が、今年9月の利下げ幅を左右する。市場では、9月に50ベーシスポイントの利下げが実施される可能性について織り込み始めている。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（ユーロ/米ドル日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは完全に売られすぎの範囲に入っていないうちに、下落のスピードが鈍化しており、短期的な強気と弱気の勢力が依然として緊張していることを示唆。ただし、弱気派がまだ優位であるため、易々と買い増しに転じることはできない。 

• 移動平均線のサポート 

ユーロ対ドル相場は明確な下降トレンドに転じた後、引き続き下落し、現在、移動平均線のサポートに阻まれている。赤い33日線、黒い65日線、緑の200日線が横ばいになっており、現在のボラティリティが一服することを示唆している。明確なトレンドの方向性に関連するファンダメンタルズ材料が出てくるのを待ちたい。 

1時間足チャート 

（ユーロ/米ドル1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは売られすぎの範囲に入っていないうちに強気のシグナルが点灯し、同時に為替レートは安値を更新せず、ポジティブダイバージェンスパターンが形成されている。現在の為替レートはまだ明確な方向性を示しておらず、忍耐強く様子見する必要がある。 

• フェア・バリュー・ギャップ（FVG） 

昨日の為替レートの急落にもかかわらず、下ではサポートが強く、為替レートは短期的な反発トレンドにある。上にあるフェアバリューギャップの上端と黒い65日線付近に注目しよう。強気・弱気の分水嶺を上抜けしていない中、為替レートは依然として調整局面がメインとなるだろう。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（ユーロ/米ドル30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1.0795。 

• 1.0795を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は1.0835、次の目標値は1.0850。 

• 1.0795を下回ると下降トレンド、最初の目標値は1.0780、次の目標値は1.0765。 

免責事項 

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