2024年7月23日現在、英ポンド対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 長期的にポンドは上昇の勢いがある 

英ポンドは今年、主要先進国通貨で最も好調に推移している。予想を上回る経済成長と高インフレの定着が上昇を後押しし、これがイングランド銀行の大幅利下げ見送りを促した可能性がある。また、労働党が選挙で圧勝したことで、投資家たちはしばしば混乱した政局に終止符が打たれると楽観視している。 

• 短期的なポンド安要因 

24日、英国は7月のPMIを発表する。第2四半期に入り、英国のPMIは徐々に下降し始めたが、6月のPMIがさらに低下したことは、英国のインフレが引き続き低下することを示唆している。今週発表されるサービス業PMIの低下が続けば、イングランド銀行による8月の利下げ観測が高まり、その際にはポンドにより大きな下落圧力がかかるだろう。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（英ポンド/米ドル日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

指標が過熱圏で弱気のシグナルが点灯した後、DIFラインとMACDラインは素早く過熱圏から脱出し、現在、強い下降基調にあることを示唆している。 

• プライスアクション 

ポンド対ドル相場は、上昇チャネルラインにタッチした後、ベアリッシュエンガルフィングパターンが現れ、その後、引き続き下落するローソク足が明確な下降調整トレンドを示しているため、短期的には売りで待機する必要がある。 

• フェア・バリュー・ギャップ 

昨日、為替レートはフェア・バリュー・ギャップの上にタッチした後、反発した。短いサイクルのチャートでさらなる弱気な展開が現れるのを待ち、フェア・バリュー・ギャップの下を狙って売りでエントリーのチャンスに注目しよう。 

1時間足チャート 

（英ポンド/米ドル1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

指標はまだ上昇に転じる勢いがあり、過熱圏に入って弱気のシグナルが点灯する場合、再び売りでエントリーのチャンスに注目しよう。 

• 抵抗帯 

現在、ポンド対ドル相場は、上昇フラッグ型の調整局面にあり、相場が反発し続ければ、フラッグの上端まで反発する可能性があり、レジスタンス価格の限界だと赤い強気・弱気の分水嶺付近となるだろう。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（英ポンド/米ドル30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1.2905。 

• 1.2905を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は1.2945、次の目標値は1.2960。 

• 1.2905を下回ると下降トレンド、最初の目標値は1.2890、次の目標値は1.2875。 

免責事項 

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