2024年10月9日現在、NZドル対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• NZ中銀は予想通り利下げ 

ニュージーランド準備銀行（RBNZ）は9日、米連邦準備制度理事会（FRB）などの中央銀行と歩調を合わせつつ、景気後退の瀬戸際にあるニュージーランド経済を支えるため、政策金利を50bpも引き下げ、4.75％とする決定を行った。市場見通しで分析したように、過去第2四半期の経済指標から現在のニュージーランド経済が低迷していることを示しており、過去のNZドル相場の動きはすでに今回の利下げを織り込み済みであった。 

• 重要性を増す米国のインフレ率 

9月に待望の雇用統計が発表されたことで、市場はFRBが引き続きインフレデータに注目する可能性があるとみている。今週発表される消費者物価指数（CPI）が上振れすれば、FRBは再び物価上昇圧力に注目せざるを得なくなるかもしれない。CMEグループのFedWatchツールによると、FRBが来月50bpの利下げを実施する可能性は、9月の雇用統計後の33％からゼロまで低下しており、投資家は25bpの利下げを完全に織り込んでいるわけでもない。その結果、FRBの次の動きに対する10日発表の消費者物価指数（CPI）の重要性が高まっている。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

 
（NZドル/米ドル日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは売られすぎのゾーンに入りつつあり、ファストストキャスティクスは転換の兆しを見せていることから、今週は反転の可能性が示唆されている。ストキャスティクスが強気のシグナルを発信するタイミングを警戒する必要がある。 

• 重要な価格水準 

為替レートは昨日、緑の200日線にタッチして小陽線で引けており、今日のローソク足が鍵となる。為替レートが移動平均線のサポートでもある昨日の安値を下回ると、NZドルの下値余地が拡大、さらに下落する可能性がある。今日の終値で再び上値を阻まれた場合、為替レートは来週反発する可能性がある。 

1時間足チャート 

（NZドル/米ドル1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• MACD 

指標と為替レートは大きなダイバージェンスを形成しており、ヒストグラムは上昇している一方、為替レートは下降トレンドで推移している。ヒストグラムがゼロラインを突破した場合、為替レートは明確な反転に入る可能性がある。 

• 偽ブレイクアウト 

NZドルは今週2回連続でレンジをブレイクアウトしており、現在のアジア取引時間中には、為替レートはさらにレンジを下回る兆しが出現した。日足サイクルやMACDのシグナルから、弱気のトレンドに過度な注意を払うことはお勧めできず、反転シグナルの存在に注意を払うために、偽のブレイクアウトが現れるのを待とう。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（NZドル/米ドル30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は0.6100。 

• 0.6100を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は0.6173、次の目標値は0.6193。 

• 0.6100を下回ると下降トレンド、最初の目標値は0.6066、次の目標値は0.6046。 

免責事項 

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