2024年6月4日現在、米ドル対日本円に関するテクニカル分析をお届けします。

要点

• キャリー取引が円安を後押ししている

ドル高・円安は、日本の通貨を借りてドルを買い、5％以上の利益を得るキャリー取引の利点を高めている。円安はキャリー取引のリターンをさらに押し上げている。ファンダメンタルズに関する予想外の好材料が出た場合のみ、円相場は現在の悪循環を脱することができる。

• 中央銀行の金融政策の違い

米連邦準備制度理事会（FRB）は依然として早期の利下げに慎重な姿勢を見せており、今週発表される雇用統計は利下げ観測をさらに高める場合、今週のドル安傾向が短期的な円高傾向を促す可能性がある。来週、FRBと日本銀行が発表する政策金利決定で、現在の円安傾向から抜け出せるかどうかが明確になるだろう。

テクニカル分析

日足チャート分析

（米ドル/日本円日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4）

• ストキャスティクス

指標は過熱圏で弱気のシグナルを発し、その後、DIFラインがすぐ下落した。MACDラインは昨日、完全に過熱圏から外れており、現時点で弱気派が優勢であることを示唆している。さらに期間の短いチャートを切り替えて、売りでエントリーのチャンスが注目に値する。

• 移動平均線によるサポート

ドル円相場の上にある赤い下降トレンドラインが、相場の更なる上昇を阻んでいる。昨日、相場は156.560レベル付近の黒いサポートラインを下回り、アジア取引時間中にこのレベルを上回らなければ、赤い33日線を下回り、黒い65日線を目指す可能性が高い。

4時間足チャート

（米ドル/日本円4時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4）

• ストキャスティクス

指標は50の中央値の上で弱気のシグナルを発した。ボトム圏に入ろとしている指標は、相場の短期的な下落の勢いが強いことを示唆しており、随時売りでエントリーのチャンスが注目に値する。

• ヘッドアンドショルダーズトップ

ドル円のストキャスティクスと相場は、明確なダイバージェンス傾向を示し、典型的なヘッドアンドショルダートップパターンになっている。昨日、相場はネックラインと短期移動平均線グループ（赤の33日線と黒の65日線）を下抜けたことで、続落の可能性が高まっている。現在、下降チャネルラインの下端に到着しており、次のターゲットは緑色の200日線を目指すだろう。

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター

（米ドル/日本円30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP）

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は155.75。
• 155.75を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は157.03、次の目標値は157.40。
• 155.75を下回ると下降トレンド、最初の目標値は155.13、次の目標値は154.75。

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