2024年3月26日現在、米ドル指数に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• スイス中央銀行が利下げ先陣 

先週のスイス中央銀行による「サプライズ利下げ」の決定は、米ドルに間接的な影響を与える可能性があった。今回スイス中央銀行の利下げは、世界中の中央銀行の金融緩和政策の流れの一部と見られ、米連邦準備制度理事会（FRB）の今後の政策に対する市場の期待に影響を与える可能性がある。 

• 高官の発言による市場の混乱に注意 

最近、米連邦準備制度理事会（FRB）高官からさまざまな発言が飛び交っているが、これらの発言は投資家にとって注目に値する。米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、今年の利下げは1回にとどまるとの見通しを改めて強調し、ハト派の代表格のシカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、2024年に3回の利下げを行うとの見通しを維持している。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（米ドル指数日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

昨日、指標は過熱圏に入り、弱気のシグナルが点灯しそうになっている。ただし、弱気のシグナルが点灯するまで、強気相場が続くだろう。 

• 下降トレンドライン 

昨年11月以来の米ドル指数は上値抵抗線を形成し、昨日の為替レートはその抵抗線にタッチし、このあたりは前回の高値104.18付近でもある。米ドルの上には多くの抵抗があるため、短期的にドルの上昇が鈍化になり、一定の確率で反転下落する可能性がある。 

4時間足チャート 

（米ドル指数4時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

昨日、指標は過熱圏で明確な弱気のシグナルが点灯し、米ドル指数は短期的に調整局面になるに可能性がある。 

• 移動平均線のサポート 

下には多数の移動平均線グループがあるため、為替レートのリトレースメントの下落幅は限定的となる。200日の移動平均線は強気と弱気の分水嶺であり、これを上抜けた後は一旦下落に転じる可能性が高い。移動平均線グループが有効なサポートができない場合、相場ははっきりした下降トレンドに転じるだろう。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（米ドル指数30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は104.38。 

• 104.38を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は104.50、次の目標値は104.65。 

• 104.38を下回ると下降トレンド、最初の目標値は104.10、次の目標値は103.92。 

免責事項 

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