2024年5月28日現在、WTI原油に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 原油需給バランス 

国際エネルギー機関（IEA）が公表した5月の月報で、2024年の原油需要増加見通しを日量110万バレルに引き下げる一方、原油供給は日量58万バレルに増加し、史上最高の日量1億027万バレルになるとした。 

• EIA在庫 

木曜日、米国は5月24日週間石油在庫統計を発表する。市場は産油地域での政治的不安定、紛争などの背景に、短期的には原油の需要がまだ強いことを示唆し、マイナスになると予想している。しかし、需要が予想ほど強くない場合、WTI原油は下落を続ける可能性がある。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（WTI原油日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

指標は再び50の中央値の下で強気シグナルが点灯している。シグナルが繰り返して点灯していることは、現在相場が調整局面にあり、強気・弱気の先行きが不透明な状態であることを示唆している。 

• 移動平均線からの抵抗 

WTI原油の上には、はっきりした移動平均線の圧力が存在している。赤の33日線はすでに黒の65日線を下抜け、さらに緑の200日線も上にある。原油価格は上昇反発局面にあるが、上にある移動平均線グループを上抜けできない可能性が高い。 

4時間足チャート 

（WTI原油4時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

指標は過熱圏に入ろうとしており、原油価格の短期的な上昇の勢いが強いことを示唆している。同指標が過熱圏に入った後、売りでエントリーのチャンスに注目しよう。 

• レジスタンス帯 

WTI原油価格は、赤の33日線と黒の65日線を上抜けたものの、上にはまだ緑の200日線と前回の高値水準からの抵抗が存在している。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（原油30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は78.05。 

• 78.05を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は79.05、次の目標値は79.35。 

• 78.05を下回ると下降トレンド、最初の目標値は77.70、次の目標値は77.25。 

免責事項 

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