2024年9月18日現在、銀に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• FRBによる利下げ 

19日、米連邦準備制度理事会（FRB）は最新の金利決定とドットチャートを発表する。市場ではFRBが今週の政策金利決定会合で利下げに踏み切るとの見方が強いが、利下げ幅はまだ不透明だ。ドルの下落幅は基本的に25bpの利下げ幅に換算されるため、予想通りFRBが25bpの利下げを実施すれば、その後はドルが下落するのではなく、上昇する可能性があるが、このまま上昇を続けられるかどうかは、パウエル議長の講演内容やドットチャートの経済見通しに注目する必要がある。 

• 出遅れ感のある銀 

市場では、FRBが今週50bpの利下げに踏み切る観測が高まっており、インフレに対する最適なヘッジとして、金が最も恩恵を受ける資産になっている。しかし、これまでの金価格の継続的な上昇からすると、金のリターンは銀よりも弱いかもしれない。そうなると、金との相関性が非常に高い貴金属である銀の方が、損益率や出遅れ感のある上昇という観点から、投資家の注目に値することになる。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（銀価格日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• MACD 

指標はゼロラインの上に再び強気のシグナルを発行し、現在の強気トレンドがこれまでの上昇トレンドの継続であることを示唆している。ヒストグラムの高さは大きくなり、まだ減速の兆しは出現していなく、目先は強気トレンドが続くだろう。 

• レジスタンス価格水準 

銀価格の動きは上昇チャネルラインにあり、短期的な保合いにはいる可能性が高い。FRBの利下げによって、50bpの利下げが行われた場合、銀価格は上昇チャネルラインを突破し、赤の強気・弱気の分水嶺付近が目標値と予想される。もし、25bpの利下げが行われれた場合、銀価格はまだ上昇すると予想されるが、その前より激しく上下に動く可能性が高い。 

1時間足チャート 

（銀価格1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは50の中央値の下で推移しており、日中は銀価格の下落が優勢となることが示唆されている。同ストキャスティクスが売られすぎのゾーンに入った後、強気のシグナルの有無に注目しよう。 

• 下降フラッグ 

移動平均線グループの各移動平均線はそれぞれ強気のシグナルが点灯した後に拡大し、現在の強気トレンドの強さを示唆している。銀価格は現在、下降フラッグパターンを形成しながら、黒い65日線まで下落している。通常、これは過渡期パターンであり、調整パターンが完了した後、さらに上昇を続けるだろう。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

 
（銀価格30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は31.00。 

• 31.00を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は31.40、次の目標値は31.75。 

• 31.00を下回ると下降トレンド、最初の目標値は30.48、次の目標値は30.15。 

免責事項 

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