2024年6月18日現在、豪ドル対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 豪中銀の出番 

本日の市場では、オーストラリア準備銀行（RBA）の政策金利決定に注目している。FRBは5月の政策金利決定会合で、インフレ見通しを引き上げる一方、来年6月まで利下げが行われないとの見通しを示した。6月の声明で政策金利について明確な方向性が示されなければ、豪ドルの反応は短期的なものにとどまるだろう。 

• オーストラリアのインフレについて 

RBAが金融政策について優柔不断である主な理由は、オーストラリアのインフレが依然として高水準にあることだ。4月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比3.6％上昇し、2023年の大幅下落の一部を取り戻している。RBAは利上げの必要性をより強く懸念している。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（豪ドル/米ドル日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• MACD 

指標がゼロラインより上で弱気のシグナルが点灯した後、MACDヒストグラムはゼロラインに近づいて徐々に縮小している。理論的に、為替レートはゼロライン近辺で反発、または反転する可能性がある。強気のシグナルが再びゼロラインの上に点灯する場合は、エントリーする機会に注意を払う価値があり、その逆は、為替レートが急速な下落に転じるだろう。 

• サポート価格水準 

チャートによると、現在、為替レートは複数のサポートレベル、黒い65日線と破線の200日線、そして38.2％のフィボナッチリトレースメント付近に阻まれていることを明確に示している。この強力なサポート水準を下抜けた場合、少なくとも61.8%水準までは下降の余地があるだろう。 

1時間足チャート 

（豪ドル/米ドル1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

指標は過熱圏に入り、現在の強気勢力が短期的に優位にあることを示唆しており、過熱圏から抜け出すのを待って、注目する価値のある強気シグナルに注意を払うことができる。 

• 移動平均線からの抵抗 

現在、為替レートは反発上昇トレンドにあるが、上にある200日線は重要な抵抗水準である。為替レートが200日線をうまく突破できなければ、現在の上昇トレンドは単なる反発にしか見えないし、引き続き下落する可能性もある。 

• エリオット波動 

今日の豪ドル対米ドル相場の動きは非常に重要であり、今後2週間のトレンドの方向性を左右する。6月12日以降の下降トレンドは維持されているため、短期的な上昇トレンドは2つの可能性に分かれる。1つ目は、この上昇がフラットタイプのC波であること。もう1つは、まったく新たな上昇トレンドの始まりである。1.382フィボナッチエクステンションがトレンド方向の分かれ目となり、上記の移動平均線の抵抗水準付近でもある。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（豪ドル/米ドル30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は0.6590。 

• 0.6590を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は0.6630、次の目標値は0.6645。 

• 0.6590を下回ると下降トレンド、最初の目標値は0.6575、次の目標値は0.6560。 

免責事項 

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