2024年8月28日現在、金に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 地政学リスクが金価格下支え 

イランとイスラエルの対立の不確実性とドル指数の弱体化により、金スポットは再び2525を記録した。イランは「いつでもイスラエルに攻撃を仕掛ける用意がある」と述べた。しかし、米国はイランが攻撃を開始した場合、イスラエルを守ると述べた。 

• 利下げ幅、市場注視 

FRBの7月議事要旨によると、シカゴ地区連銀とニューヨーク連銀の理事たちは、7月の公定歩合を0.25％引き下げることに賛成した。先月の投票では、12地区連銀のうち10地区連銀が公定歩合を5.5％に据え置くことを希望し、シカゴ地区連銀とニューヨーク連銀は5.25％への引き下げを求めた。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（金/米ドル日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは先週、弱気のシグナルを形成せず、買われすぎゾーンに入ろうとしており、金相場は短期強気派が優勢であることを示唆している。しかし、ストキャスティクスと為替レートはダイバージェンスパターンを形成しようとしており、投資家は警戒する必要がある。 

• プライスアクション 

金価格は、前回高値の強気と弱気の分水嶺を後戻した後、ブリッシュ・エンガルフィングのプライスアクションを形成しており、金価格が上昇を続ける可能性はまだある。上値目標は2543.42付近のフィボナッチ・リトレースメントレベルを目指していくだろう。 

1時間足チャート 

（金/米ドル1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは買われすぎゾーンで弱気のシグナルが点灯しており、短期的に強気派が劣勢であることを示唆している。アジア取引セクションでは、金相場が下降トレンドに入る可能性が高い。しかし、日足チャートに出現した強気のシグナルから、現在の下落は一時的なものであり、これまでの上昇トレンドの調整局面であると考えられる。強気のシグナルが再び出るのを待っていれば、さらに買いでエントリーのチャンスがあるかどうかに注目しよう。 

• フィボナッチ・リトレースメント 

金価格の上昇は2526.33ドルの前回高値でブロックされた後、アジア取引セッションでは、下降の調整局面にある。金価格が61.8％と78.6％のフィボナッチエクステンションに到達した後のプライスアクションに注目。その時、金価格はさらに新高値更新の可能性がある。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（金/米ドル30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は2521。 

• 2521を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は2532、次の目標値は2546。 

• 2521を下回ると下降トレンド、最初の目標値は2495、次の目標値は2487。 

免責事項 

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