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欧州中央銀行(ECB)は12日の理事会で、政策金利の一つである中銀預金金利を3.75%から3.50%に引き下げ、インフレと経済状況の緩和を理由に政策スタンスを若干緩和した。この3ヶ月で2度目の利下げであり、過去数十年で 最高のインフレ水準に対応した昨年の急激な利上げの後、政策が徐々に正常化していることを示すものであった。
(ECB政策金利推移。 出所:Investing.com)
ECBによると、インフレ見通し、潜在的なインフレ動向、金融政策の波及効果に関する理事会の最新の評価に基づき、制約的な金融政策を一段と緩和する措置が適切となった。ECBは10月に追加利下げを行うことを明言しなかったが、国内インフレが依然高水準にあることを認めた。しかし、ECBは労働コスト圧力が緩和しており、企業の収益が賃金上昇によるインフレ影響を部分的に相殺していると指摘した。
さらに、銀行が毎週の入札を通じてECBから借り入れることができる金利は、この手段を使用する際の罰則を軽減するという従来の決定に沿って、4.25%から3.65%へとさらに大幅に引き下げられた。日次の限界貸出ファシリティも4.50%から3.90%に引き下げられた。金融市場では、同程度の利下げがあと数回実施されると予想されており、2025年6月までに預金金利は2.0%から2.25%まで低下する可能性がある。
(欧州中銀預金金利推移。 出所:Investing.com)
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