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全米供給管理協会(ISM)が発表した製造業購買担当者景気指数(PMI)は、3月の米国製造業の好転を示した。同指数は2月の47.8から50.3に上昇し、市場予想の48.4を上回った。(PMIが50を超えると景気拡大を示す)
ISM製造業景気指数によると、新規受注(51.4)、輸出(51.6)ともに前月の49.2と51.6を上回り、需要に明るい兆しが見られた。しかし、受注残高(46.3)は僅かに縮小したままである。
特に製造業は生産水準を引き上げ、生産は前月の48.4から54.6に上昇した。一方、雇用は引き続き低迷し、前月の45.9から47.4へと低下した。
明るい兆しにもかかわらず、物価は不安定な商品コストに牽引されて緩やかな上昇を続け、仕入価格は52.5から55.8に急上昇した。
(製造業購買担当者景気指数PMI。 出所:全米供給管理協会ISM)
好調な製造業景況統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに対する慎重な姿勢をさらに強めるだろう。イースター休暇後、米10年国債利回りは4.3%へと急上昇し、3月18日に3ヵ月ぶりの高水準となる4.34%を記録して以来の高水準となった。利回りの上昇は株式市場を圧迫し、S&P500指数は0.2%下落、NYダウ・ジョーンズ指数は史上最高値の4万ポイントから240ポイント(-0.60%)反落した。しかし、ナスダック総合指数はAMDとマイクロン・テクノロジーの上昇に支えられ、0.1%上昇した。
(米10年国債利回り推移チャート)
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