先週19日、FTSE100指数は0.6％下落し、コモディティ価格の下落と弱い小売売上高に影響され、2週間続いた上昇に終止符が打たれた。鉱業セクターが下落の矢面に立たされ、貴金属鉱業株は0.8％、工業用金属鉱業株は1.7％下落した。貴金属採掘の大手であるフレスニーヨ（Fresnillo）の株価は、金価格の下落により1.4%下落した。 

中国の需要減退と米国の利下げ観測は銅、金、その他の金属市場に大きな影響を与え、特に銅価格が3ヶ月ぶりの安値をつけたため、鉱業株には強い売り圧力がかかっている。 

小売セクターも困難に直面し、消費者裁量株は5.3％の下落、その後小売株が0.3％下落した。こうした低迷状況にもかかわらず、英防衛企業とウクライナのゼレンスキー大統領が軍事援助の強化について協議していたことから、航空宇宙と防衛が好材料となり、0.7％上昇した。 

（FTSE100指数月足チャート） 

英国の小売売上高は、5月に2.9％の伸びを示したが、6月に前月比1.2％の減少となり、0.4％の減少という予想を下回った。総選挙、天候不順、客足の減少が下落の要因となった。非食品店は2.1％減、食料品店は1.1％減、オンライン販売は2.7％減であった。 

第2四半期の小売売上高は0.1％減少した。前年同月比ではでは0.2％の減少となり、5月に修正された1.7％の増加とは大きく対照的で、予想の0.2％の増加には届かなかった。 

予想外に低調な小売データが金融政策の見通しに影響を与え、利下げに拍車がかかる可能性がある。イングランド銀行が8月に利下げを実施する見通しは、前日の39％から43％に上昇した。 

（英国小売売上高　前月比。　出所：英国立統計局） 

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